メーカー仕入れとは
物販ビジネスをする場合、仕入れ先が必ず必要になりますが、せどりのような物販の場合は「小売店」や「個人」からの仕入れがメインとなります。小売店に商品を卸している『メーカー』や『卸』と直接契約をして、上流から仕入れることをメーカー卸仕入れと言います。
メーカー仕入れは、せどりと違いリピートで商品の仕入れを構築できるので、せどりと並行しながら構築していけるとベストかと思います。
例えば、下図の商品はうちが契約しているメーカーの商品ですが、仕入れ値は3800円ですので利益率25%ぐらいの商品となります。平均的にメーカーからの仕入れ商品は利益率がそこまで高くはない(15~20%)ですが、このような良い商品も中にはあります。

メーカー仕入れのコンサル生は1メーカーで月収100万とか、1商品で月商1000万とか行った人もいますので、頑張って構築していけば良いメーカーと繋がることも可能です。


メーカー卸仕入れのやり方
メーカー卸仕入れは、大きく分けて2種類のやり方があります。①メールや電話でメーカーに取引をしたい旨を伝える
②展示会などに行って契約をする
大きく分けて、この2種類です。
今回の記事では、展示会に行って仕入れをするやり方をメインに解説していきたいと思います。
展示会の調べ方
メーカー展示会は、下記のようなサイトで調べることが可能です。ジェトロ

直近だと、9月に大きな展示会の『ギフトショー』がありますね。私もこの展示会は行く予定です。

事前に準備すること
展示会に行く前に、事前に準備しておきたいことをご説明します。名刺作成
メーカーとの交渉ややり取りの際には、当然ビジネスの関りなので名刺が必要です。名刺は、下記のようなサイトで簡単に作成できますので作っておくようにしましょう。
会社名は、法人でない場合、個人事業の屋号でOKです。個人事業の開業届を出していない場合は将来的にこういう名前にしたいなという名前で特に問題ありません。
名刺作成サイト

入れる内容は、
■会社名(屋号)
■名前
■電話番号(なるべくなら固定電話ですが、携帯番号や050番号でもOKです)
■メールアドレス(Gmailでも良いので会社用のアドレスを作りましょう)
■FAX番号(FAXがない場合はネットFAXを契約すると良いです。メーカーへの発注の際はFAXも多いです)
■住所
■会社HP(あれば載せましょう。簡単に会社サイト作ることもできるので、作っておくと便利です。HPは無くてもOKです)
このぐらいでOKです。
出展メーカーの事前リサーチ
展示会に出展するメーカーを事前に調べておくと、当日絶対に交渉したいメーカーを把握できますので便利です。出展メーカーが決定したら、展示会のサイトに記載されますので、それぞれのメーカー名でGoogle検索をして調べましょう。
その際、調べたいことは、
①どんな商品を取り扱っているのか
②その商品がAmazonに出品されているか
③ライバルが多くて値下がりしていないか
などです。
Amazonに出品がなくても、商品に魅力があれば商品ページを自分で作って販売する方法もありますが、これは初心者には難しいですので、最初のうちはAmazonに既に出品されているページがある商品を取り扱うメーカーに絞った方が良いですね。
また、ライバルが群がっていて値下がりをしていたり、出品者数が多すぎるメーカーは避けるようにしましょう。
当日回る優先度をつけていく
メーカーの事前リサーチをしたら、Aランク=絶対に話をしに行く
Bランク=なるべく話をしに行く
Cランク=時間に余裕があれば話をする。カタログだけはもらう。
などと、当日回るメーカーにランクをつけておくようにしましょう。
展示会は数百社が出展することもありますので、この辺りを事前にリサーチして決めておくと当日の立ち回りがしやすいです。
知っておきたい専門用語
当日、展示会を回る際に以下の言葉だけは覚えておくようにしましょう。■上代・下代
上代=参考販売価格(売値)
下代=仕入れ値(卸値)
です。
「この商品の下代はいくらでしょうか?」
などと使用します。
■掛け率
掛け率とは、メーカーからの仕入れるときの割引率のことです。1000円の7掛けなら700円といった感じです。
大体のメーカーは、5掛け~6掛けが多いです。
■ロット数(発注単価)
ロット数とは、最低発注の数量です。
必要ロットが少ないメーカーも多いですが、最低仕入れ単価や数量の確認は必ずするようにしましょう。
■口座を開く
銀行口座でなく、メーカーと契約をして取引をすることを「口座を開く」と言います。
展示会当日の立ち回り
展示会当日は、極力スーツで行くようにしましょう。ジャケットだけでも着ていくと良いですね。名刺も100枚ぐらいは持っておくと良いです。
とにかくカタログをもらいまくる
展示会は全てのメーカーと話をすることは難しいですので、メーカーが発行している『カタログ』はガンガンもらうようにしましょう。カタログには、商品の下代や上代、ロット数などが記載されていることもありますのでたくさんのメーカーからもらうようにしましょう。
Amazonで販売するは禁句
メーカーとの交渉の際は、「自社ECサイトで販売をする予定です」
と伝えるようにしましょう。
Amazonは価格競争に陥りやすく、敬遠するメーカーも少なからずあります。
自分から、Amazonで販売する予定と言わなくても、Amazon禁止のメーカーは、Amazonでは売らないでくださいねと言ってきますので、自分からは自社ECサイトでの販売と伝えるようにしましょう。
※簡易的に作れるネットショップを作成しておくと更に良いです。
更に攻略をするには
上記の流れで色々なメーカーにアタックしていけば、何社か良いメーカーも見つかってきます。ただし、簡単に契約できるメーカーは他の物販プレイヤーも仕入れをする可能性が高いので、群がる可能性もあります。
ですので、慣れてきたら
①独占契約(総代理店契約)をする
②OEM商品を扱う
などをしていくと良いですね。
総代理店として、自分だけが『独占的』に仕入れを出来るようになればライバルも不在ですし、逆に自分が卸の立場になることも可能です。独占契約は、相手方にメリットがないと難しいので、自分と契約をすればどれだけメリットがあるかを伝えられるかが勝負です。
また、OEM商品として自社オリジナルブランドの商品を開発してもらうのも良いですね。
実際、うちの会社も国内メーカーのサプリや化粧品などをOEMしています。
展示会後にやること
展示会では、具体的な契約までは行かないことがほとんどですので、カタログをもらった会社に後日アプローチをしていくようにしましょう。メーカーによっては、先方からメールが来ますが、来ない場合でもこちらからアプローチをしてください。
メーカーとの交渉で聞かれることは、
■会社概要(どんなビジネスをしているか)
■どこの販路で販売するか
■なぜうちの商品に興味を持ったか
■契約条件
などとなります。
法人でなくても、個人でネットショップを運営していて、例えばコスメ系のネットショップにて自分のショップのコンセプトに御社の商品が合うなどとストーリーを作って話をすると良いですね。
今回の記事を参考に、是非メーカー仕入れを構築してみてください。
まずは9月初旬の『ギフトショー』に行ってみると良いと思います。